靖国刀 〜世界一人を殺した刀〜
李監督の「靖国」で、作品中で取り扱われている「靖国刀」が話題になっているそうだ。巨悪自民党の有村治子が、件の刀匠の要望により、この映像を削除すべきだ、と脅しを掛けている。
李監督は朝日新聞によると「戦後、伝承されなくなった靖国刀の最後の刀匠として取り上げたい」と件の刀匠に依頼し、刀匠はそれに合意し撮影が行われた。刀匠は、その後、李監督により、完成した作品を見せられたが、小泉純一郎首相(当時)とそれに反対する人たちに交じって自分が靖国刀を作る映像が流されたため「撮影を受けた趣旨と違う」と出演場面と名前の削除を求めたという。
しかし、李監督は「嘘」を言って刀匠を騙したのだろうか? 答えはノーである。小泉と反対する人たちの映像に混ぜてこそ「伝承されなくなった」理由がはっきりする。この映像と混ぜてこそ、「戦後、伝承されなくなった靖国刀の最後の刀匠」と言う構図がはっきりする。李監督は何の嘘もついていない。刀匠は「契約」として「一度完成映像した観てから自身の映像の使用許可、もしくは使用不可を決める」条項を盛り込む権利があったにもかかわらずしなかった。そして、白雉でなければ中国系の監督である李監督が制作する映画「靖国」において、「靖国刀」の作成場面が「靖国刀の伝統技術や価値を後生に伝えてくれるものと思っていた」なんて馬鹿な妄想は抱かない。李監督が日本の右翼というなら話は違うが。
第一、1869年に創立された靖国神社にまともな伝統などあるはずがない。「靖国刀」に「伝統技術」や「価値」など存在しない。存在するのは「世界一、日本人の血を吸い込み、その他の国の人々の血を吸い込んだ呪われた刀」である。俺は以前に靖国神社に電話を掛け「教義に詳しい人に代わってください」と言って代わった人物から教義の内容を聞こうとしたが、「他の神社に問い合わせてください」と言うだけで何ら教義を聴くことが出来なかった。
ここで聞こう。靖国神社は他の神社に比べて「戦死者」を「神」("the God" と訳してはならない "Kami" である。ニュアンスとしては超多神教の "One of the Gods" と言った所か。)と祭る以上、その点に対してきちんとした教義と神学を持っていなければならないのではないか?
まあ、連中が答えられないのも当たり前だ。靖国神社とは宗教法人でも何でもなく、大日本帝国が「国策」として用意した道具に過ぎず、また、靖国刀においてもしかりなのである。
取りあえず、靖国神社では日本軍の兵士しか祭られていないので、その他民間人や他国の犠牲者については無縁の存在でしかないが、「国策」と言う茶番により作られた「靖国刀」に命を懸け死んでいった若者達が数多くいることを思えば、「靖国刀」の存在自体、悲劇を通り越していっそ喜劇だと言いたくなる。すべてが国家が道具としての市民の命を懸けた茶番であったのだから。
結論としては、李監督は刀匠に対して何の契約違反もしておらず、映画での映像の使用許諾を刀匠からもらっているので、刀匠のシーンのカットは論外である。例え、刀匠側が裁判に訴え出ても、完全な敗訴は確定している。まあ、削除してもらいたいとしたら「半分」だな。自民党の党組織が完全に破綻する金額の「半分」。ま、その辺が妥当だろう。
……。それはそうと、米国の大統領予備選はまずい方向に行っているなあ。
まあ、負け犬(マケイン)はどうでもいいとして、共和党の候補が、在イラク米軍の撤退についてトーンダウンしているのはいただけない。あからさまに米国の「国益」を吸っている「陰の支配者」に媚びを売っているようだ。米軍の「段階的」撤兵など有り得ない!(怒) 大統領になる前から「段階的」なんて言っていたら、大統領になった暁にはまず撤兵などあれこれ理由を付けてやらないだろう。そもそも、どんな撤兵の仕方をしたって、イラクが「反米国」になるのはあからさまなのだから。全候補が米軍がイラクを撤退した場合、内戦が起こり、多数の血が流れると宣伝しているが、当の候補自身はイラク人の血など痛痒に感じないくせに!(激)
米国、親米勢力がイラクの求心力とならない以上、これ以上の米軍の駐留は許されない。あれだけ時間を掛けても治安が絶望的な以上、米国にその力はない。そらなら、イラクの将来はイラク人に託すのが本道である。そうして成立したイラクに人権上の問題があった場合、外交で対処すれば済む話だ。
次期米国大統領は就任演説で「60日以内の在イラクの米軍の全面撤退」を約束し、60日以内にそれを実行すること。それが出来なきゃ、俺を敵に回すだけだ。