「人を殺す自由」〜米国がイラクにもたらせた自由〜
今日の朝日新聞の朝刊を観て言葉を失った:
スンニ派のウンム・アリーさん(32)が爆発音を聞いたのは05年3月だった。台所から外に飛び出すと、車を洗っていた夫が倒れていた。頭を銃弾が貫いていた。米軍の列車が通ったときに仕掛け爆弾が爆発。米兵が辺り構わず発砲したのだった。
(中略)
開戦から5年のひずみが、女性達にのしかかっている。生き延びるのに必死の毎日。「米国はイラクを自由にすると言ったが。今あるのは人を殺す自由だけ」
発砲音を聞くと、あの時の夫の姿が思い浮かぶという。米軍を列車を見たとき、どう感じるのか。
「自爆ベルトを巻いて飛び込む。仕返しのために。子どもさえいなければ今すぐに出もやっている」
ウンム・アリーさん、僕はあなたの気持ちが死ぬ程よく分かります。僕があなたの立場でもそう言う衝動に駆られるでしょう。ブッシュはイラクに自由をもたらせるためにイラク戦争をしたのではありません。米国石油資本、ユダヤ人資本の要請により、イラクに眠る原油の利権の確保が目的だったのですから。
しかし、アリーさん、憎しみに捕らわれていれば、いつまで経っても「真の自由」はイラクにはもたらせません。あなたが自爆すれば、あなたの気持ちは満足出来るでしょう。例え、仮想の世界としての天国が存在しなくても。しかし、あなたが自爆すれば、多数の米兵の命が奪われます。そして、その米兵を愛した人たちが今度はイラク人に復讐する。そして、沢山のイラク人女性があなたと同じ境遇に陥るでしょう。「真の自由」を得たければ「憎しみの連鎖」から脱しなくてはなりません。あなたは今、アッラーに試されているのです。個人的復讐を選ぶか「真の自由」を選ぶか。あなたが「真の自由」を選択したとしても道は決して楽な物ではありません。血の涙を流す覚悟がいります。しかし、「血の涙の道」の先にこそ、あなたの子ども達に「真の自由」を味あわせることが出来るのです。
ムスリム武装組織に警告する。宗派が違えど同じムスリムを殺したら、今日以降、アッラーは沈黙を保たないだろう。ムスリム武装組織の諸君が望む物は「イラクの真の自由」では無いのか? それには、イラクのムスリムが宗派を超えて団結しないといけないのではないか?! 過去の怨恨を引きずっていれば、「真の自由」を語ることなどおこがましい。それとも、米国と協力してイラクの石油利権が目的か?! お前達はそこまで腐っているのか?!(怒) もし、君たちが「イラクの真の自由」を求めているなら銃を捨て、木材を手にとって米軍基地に特攻(カミカゼアタック)すべきだ。これこそが、米国に対する、「真の抗議」だ。
アッラーの御名に置いて。
……。今、大西瀧治郎中将が「特攻」を「生還を全く見込めない戦法を自ら『外道の統率』」と自ら認識していたにも係わらず特攻作戦を実行した理由が分かった。
第二次世界大戦当時、米国は本国の国力も最強であったにも係わらず、フィリピンという「植民地」を持っていた。その点、アジア太平洋戦争直前の日本の国力はお話しにならなかった。当時、欧米列強は「植民地」によって潤っているに等しかった。日本はその例にしたがって、実質植民地である「満州国」を建設し、国力の増加を狙ったが、米国を初めとする白人国家は「黄色い猿」が自分たちと同じ行為をすることを認めなかった。ハルノートにより、米国は「黄色い猿」の国である日本の国力増大を禁じた。自らは国力が大きいにも係わらず、フィリピンという「植民地」を持っていたにも係わらず、である。
大西瀧治郎中将が特攻作戦を実施するに当たって、その作戦の実施により戦局が打開出来るとは完璧に思っていなかった。熟練パイロットでない、新兵による「特攻」では、ほとんど戦果を上げられないことを知っていた。
何故、大西瀧治郎中将が特攻作戦を実施させたか。それは、圧倒的国力差がある米国に対する「抗議」である。
僕は大西瀧治郎中将が実施した特攻を美化しようとは思わない。しかし、「特攻(カミカゼアタック)」とは弱者が強者に行える唯一の「抗議」である。
もしかしたら、戦後、米国が日本に資本をつぎ込み今日の経済大国に至る道のりを作ったのは、神風特別攻撃隊で散っていった若者達の「抗議」が米国に伝わったからなのかも知れない。
追記:
ウンム・アリーさん、僕は僕の母が死んだとき、母が植物状態になった切っ掛けの敗血症の原因の一つとして医療で使うカテーテルからの感染であること、そして、死後に医者から「カテーテルの交換頻度はマニュアル通りだった」と弁解を受けました。しかし、母は病院をたらい回しにされて国立国際医療センターに入院したときには相当弱っていた。「マニュアル通り」の「医療」。これは冷たい機械でも出来る行為です。あの医者は人間じゃない、暖かい赤い血など流れていない、オイルが流れる冷たい機械だ。そして、その「機械」が母を殺した。あの医者ではなく「マニュアル以上」の事が出来る暖かい人間の心を持った医師なら、母は植物状態にならず、今、僕の隣の部屋で寝ていたかも知れない。僕はあの冷たい機械が母を殺したことを決して忘れない。しかし、冷たい機械への憎しみと復讐は捨てました。ショットガンで殺してやるとまでも言いましたが、あの冷たい機械も、家に帰れば暖かい血の通った夫であり父である。僕があの冷たい機械を殺せば、あの冷たい機械を愛する人たちが、僕の愛する家族を憎むのは間違いない。僕は憎しみの連鎖から逃れることを選択しました。「殺された」事は一生忘れない。しかし、憎しみと復讐は忘れます。どうか、アッラーがあなたを良き方向へ導かれることを祈ります。
世界中のすべての医師に言いたい。「ブラック・ジャックたれ」と。ブラック・ジャックは、確かに法外な医療報酬を要求するが、その代わりに自分の魂を掛けた「ベスト・オブ・ベスト」の仕事をする。ブラック・ジャックはその医療報酬に見合う以上の医療行為をする。ブラック・ジャックなら僕の母を救えた。間違いない。
世界中の皆に聞きたい。愛する人が死んだとして、もし、「生き返されること」が可能なら1億円を惜しむか?!
追記2:
米国がイラクに侵略戦争をした理由。それは、「原油」と言う巨大な利権があり、なおかつ「核」を含むすべての大量破壊兵器を所有していないことをあらかじめ知っていたからだ。核爆弾を所有している可能性が少しでもあれば、核地雷として使用されれば米軍に大幅な戦死者が出る事が明らかであり、侵略行為には至らなかったはずだ。現在のイラクは事実上、米国の植民地である。
この根拠となるのは、米国が明示的に核兵器を持っている北朝鮮を制圧しないことからあからさまだ。北朝鮮に侵攻しようと思っても(不完全であっても)核爆弾を所有しており、なおかつ何の利権もない。中国共産党の顰蹙を買うだけだからだ。
付け加えて言うと、イラク人が多数存在する場所での自爆行為は愚劣なる行為である。これは「特攻(カミカゼアタック)」と全く逆の精神の行為である。米軍基地のみを狙い、たいした戦果を上げられないことを承知で木材を手に複数人数で米軍基地に突撃し破壊工作を試みる(もちろん、たいした戦果は得られなく。単に死ぬだけだ。)行為こそ「特攻(カミカゼアタック)」と呼べる。米兵にとって、何の効果もないのイラク人の戦士の理不尽な死こそ恐怖の対象となるのである。「理不尽」こそ「恐怖」を呼ぶのである。